第62回住まいづくりサロン
「庭の話 造園家小杉忠広さんを囲んで」 〜住まいのしつらえ外回り編〜
日 時:2011年5月29日(日) 13:00〜14:30
場 所:浜松市東区積志町 小杉造園
出席者:大人30人 17家族



 
 今回は造園家の小杉忠広さんのお話を聞きました。
 庭造りというものは、気に入った草木を開いた敷地にただ植える事ではなく、樹木を空間のひとつの要素ととらえ、「空気をつくる」という視点からイメージしていくということを、スライドを交えてわかりやすく説明していただきました。また、まちなみに与える影響を考え、建物と周囲の環境との関係を良くしていく様な植栽をしたお店や、住まいと庭が良い関係を持って引き立て合うことによって、お互いがより一層美しくなることを、具体的なスケッチや写真で教えていただきました。
 住まいづくりはどうしても建築に目が行きがちですが、建物の外回りもとても大切です。よく新築したばかりで外回りは手つかずのお宅も見られますが、植栽や外構を少し気遣うことによって、住まいもまちなみも一層美しくなります。建物の庭は「住まい」と「社会」をつなげるとても大切な空間だと思います。

 当日はお天気が悪く、小杉造園の庭をゆっくり見るような余裕が無かったのが残念でした。また、機会をつくってフィールドに出ての講座も考えたいと思います。

(青島)




〈感想カードの紹介〉

  1. 庭、植栽に関して非常に感心をもっているので楽しみにしていました。庭とは?植栽の役割等わかっているようで知らなかったことを沢山学べました。家の庭はネコの額ほどですが、今までのやたらに気に入ったから植えていたやり方を反省し、今日の話を参考に見直します。本当に植えてからの管理次第で良くも悪くもなるのを身にしみています。自己流で手入れをしていますが、もし良ければ、またいろいろ教えて頂きたいと思います。
  2. 久しぶりに参加させていただいて、「森すま」の良さを改めて感じました。日頃伺えない内容の講座を毎回企画していただき楽しく過ごさせて頂きました。小杉さんの説明が大変わかりやすく、素敵な庭を紹介していただきうらやましい思いです。特に小杉さんの「空気を作る庭」という言葉は初めて聞いて納得出来た感じです。やはり、庭と家はそれぞれ相乗効果ですね。庭の管理を怠っているので反省しました。
  3. 木の植える場所、位置でずいぶん関係が変わるということを教えて頂きました。家付きの木ということを考えて暑い夏の季節を思い植栽していきたいと思います。また、木を植えることによって庭に広がりを感じるように出来るという経験もさせて頂きました。本日はありがとうございました。