第46回住まいづくりサロン
「シロアリの勉強会」開催報告
日 時 :2008年3月15日(土) 13:30〜15:40
場 所 :浜松市西区 番匠設計室
出席者 :大人28人・子供2人(スタッフ含む)



 今回のサロンは、(有)鎌田白蟻の鎌田社長をお迎えして住まいの大敵であるシロアリについて勉強会を行いました。5階級に分かれているシロアリの社会組織、光や空気、外敵を嫌い目が見えないため触覚を頼りに小さな穴を探しだし、一度餌を探し出したらフェロモンを出して仲間に情報を伝達して、とことん木を食べてしまう恐ろしい話を伺いました。乾燥した場所でも蟻道(通り道のトンネル)をつくり、基礎を立ち上がり、構造材に喰害を与えてしまうなど、べた基礎で施工しても安心できないことも教えていただきました。
 薬剤による対処方法、脱皮阻害剤によるコロニーの撲滅方法なども教えていただきましたが、最終的には人間が床下に入って年に1回は点検する事が一番大切であるという事が結論のようでした。建築はとにかく「メンテナンスしやすい構造としておく」という事が現場に携わる専門職からのアドバイスでした。


■左がシロアリ 右が羽根アリ


■サロン風景

〈感想カードの紹介〉

  1. 日頃聞くことのできない話を聞くことができ参加して大変よかったと思います。現場の方の話なので、とても有意義でした。 白蟻の「こわさ」が十分伝わってきて我が家は大丈夫かと不安になりました。早速、家のまわりの点検をまめにすることにします。次回のサロン楽しみにしています。
  2. 本からだけでは得る事の出来ない、貴重な話を沢山聞くことが出来て、とても刺激的でした。住み手の立場からすると、もし被害にあっても早めの発見が大事だと思うのですが、点検が大事だという事を実感しました。何かあったときに安心してお願いできそうな鎌田さんに出会う機会となった事に感謝です。
  3. 白蟻の生態がよくわかりました。薬剤の有害性が気になっていたが、最近は安全性も配慮されているようで少し安心しました。