第43回住まいづくりサロン
「完成現場見学会」開催報告
〜住まいの表情・イメージが形になるまでの話〜

日 時 :2007年5月12日(土)
場 所 :浜松市蜆塚 S邸現場
出席者 :大人18人 12家族



 前回に続いて、青島の担当でサロンを行いました。森とすまいの会も来年で10周年を迎えますが、青島の建物の完成見学会は2回目だそうで、聞いて初めて知り少々びっくりでした。みんなと一緒くらいの数作っているのによっぽどタイミングが合わなかったのでしょうか…。
 とにかく久しぶりの完成見学会で、森とすまいの会のみんなが作る家としては、個性的なお宅で良かったのではないかと思います。普段の「木」を意識したデザインから少し離れ、木も建築を形作る一つの素材と考えて、壁の量感や、開口の位置やプロポーションなどを意識した家の作り方についてお話しました。実は建て主さんの鈴木さんは森とすまいの会の会員ではありません。(私も今回の完成見学会をお願いするまで気がつかなかったのですが…。)最初から、木を前面に打ち出すこってりした建物ではなく、洗練された雰囲気の住まいをお望みでした。そのため、塗り壁の量を増やし、床もナラ材を選択しました。バルコニーのデザインも外壁とつなげて、両端を45°にカットし、ロートアイアンの手摺りを付け「洋」を意識した家づくりになりました。建て主さんの個性が設計者とうまく合ってできた建物だと思います。
 森とすまいの会には4人の設計者がいます。共有するものも沢山ありますが、それぞれの個性も見て頂くとこれからの家づくりの方向が少しはっきりするような事もあるかと思います。自分の感性に合う人に依頼できたら、家づくりの80%は成功です。

 森スマのサロン、これからは公平にみんなの建物が見られるように事務局と相談したいと思います。(青島)




〈感想カードの紹介〉

  1. 明るく開放的な造りが良いと思いました。既成の商品、お仕着せ的なところが無いので良い…。建て売りと明らかに異なり面白いと感じました。窓やサッシが大きくて好感を持ちました。地元の天竜の木材を消費して林業をしていて下さる方と共存していく。うまく回っていくと良いですね。
  2. いつもの見学会とちょっと違った(雰囲気)のお家で、壁にアールを効果的に使っているところが感心しました。開口部が大きく風通しが良く明るい、快適な暮らしができる理想的な家ですね。ライトが多く感じましたが、どのくらいの明るさになるのでしょうか。お二人のお住まいとのこと、充分な広さで(贅沢かなと思うくらいの)うらやましいです。
  3. 本日はありがとうございました。青島さんの家づくりの考え方がよくわかりました。一番気になるのはやはり費用の事で細かい値段のことなどお聞きすることもあるかと思います。