小雨の舞うあいにくの天気となりましたが、現場が林道脇の緩やかな斜面だったこともあり、予定通り伐採見学を実施しました。
樹齢80年の杉は、直径約40cm、高さ30m程もあり、大音響と共に倒れる様は大変な迫力でした。長い年月をかけて成長した杉で、私たちが住む家がつくられていることを、実感していただけたのではないかと思います。
また、杉は、葉っぱをつけた状態で斜面の高い方を上にして、きれいに切り倒されています。これは、倒れる距離を短くして安全に作業するためと、切り倒した後も葉っぱから水分を蒸発させて、葉枯らし乾燥を行うためです。狙った場所に木を切り倒す技は、まさに職人技です。
見学の後、参加された方にもチェーンソーを使って、伐採を体験していただきました。見るのと実際に伐採するのとでは大違い。山の仕事の大変さと楽しさを実感して頂けたのではないかと思います
その後、車で10分ほど移動して、県天然記念物に指定されている「春埜杉」の見学をしました。春埜杉は、樹齢1200年、樹廻り18m、枝張り31m、樹高41mです。うっそうとした森の中に巨木が立っている様は、神聖で神秘的な感じがしました。
屋久島で縄文杉のガイドをしている方が参加されていたので、縄文杉と比べて春埜杉はどうか聞くことができました。その方によると、春埜杉は縄文杉よりは少し細いが、根元もしっかりしていて、枝張りも立派。縄文杉よりはるかに元気とのことでした。
見学の後は、あいにくの天気のため、製材所のアマノに戻って昼食となりました。恒例のしし鍋、椎茸焼、お汁粉を用意していただき、美味しく頂くことができました。天野さんいつもありがとうございます。