第41回住まいづくりサロン
「天竜杉伐採見学会と巨木(春埜杉)の見学」
日 時 :2006年12月9日(土)
場 所 :浜松市春野町
出席者 :大人17人 子供7人 13家族



 小雨の舞うあいにくの天気となりましたが、現場が林道脇の緩やかな斜面だったこともあり、予定通り伐採見学を実施しました。
 樹齢80年の杉は、直径約40cm、高さ30m程もあり、大音響と共に倒れる様は大変な迫力でした。長い年月をかけて成長した杉で、私たちが住む家がつくられていることを、実感していただけたのではないかと思います。
 また、杉は、葉っぱをつけた状態で斜面の高い方を上にして、きれいに切り倒されています。これは、倒れる距離を短くして安全に作業するためと、切り倒した後も葉っぱから水分を蒸発させて、葉枯らし乾燥を行うためです。狙った場所に木を切り倒す技は、まさに職人技です。
 見学の後、参加された方にもチェーンソーを使って、伐採を体験していただきました。見るのと実際に伐採するのとでは大違い。山の仕事の大変さと楽しさを実感して頂けたのではないかと思います
 その後、車で10分ほど移動して、県天然記念物に指定されている「春埜杉」の見学をしました。春埜杉は、樹齢1200年、樹廻り18m、枝張り31m、樹高41mです。うっそうとした森の中に巨木が立っている様は、神聖で神秘的な感じがしました。
  屋久島で縄文杉のガイドをしている方が参加されていたので、縄文杉と比べて春埜杉はどうか聞くことができました。その方によると、春埜杉は縄文杉よりは少し細いが、根元もしっかりしていて、枝張りも立派。縄文杉よりはるかに元気とのことでした。
 見学の後は、あいにくの天気のため、製材所のアマノに戻って昼食となりました。恒例のしし鍋、椎茸焼、お汁粉を用意していただき、美味しく頂くことができました。天野さんいつもありがとうございます。






〈感想カードの紹介〉

  1. あいにくのお天気でしたが、いつもながら大木の伐採に感動。80年もの年月生きてきて、ちょっとかわいそうな気もしますが、どこかで立派に役目をはたしてくれることでしょう。森林(木)の多機能を改めて考える機会にもなりました。しし鍋、お汁粉ご用意頂き、美味しく、体も暖まりました。
  2. 今日は貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。木を大切にしなければ、という気持ちが強く感じられました。樹齢80年の木が一瞬にして切り倒される、あのドシーンという大きな音は忘れることができません。人間の勝手で、生命の途中で、家として使わせてもらうので、大事にしないといけないと思いました。
  3. 木を伐採する時の迫力、澄んだ森の中で育つ木を実際に目にして感動しました。家づくりにたくさんの時間と手間、人が関わっていることを改めて知ることができました。
  4. 天竜杉を間近に見られてとても良かったです。木の倒れる時の振動はすごいですね。春埜杉、とてもエネルギーを感じました。木の存在に改めて感動できた一日でした。