第32回住まいづくりサロン
「畳のお話」
日 時 :2004年10月31日(日)13:30〜15:00
場 所 :浜松市安新町219 M天王製畳
参加者 :大人11人  子供2人 8家族



 第32回のサロンは浜松市安新町の天王製畳さんの工場を会場にして畳についての勉強会を行いました。私達の住まいの中にあたりまえのようにある畳ですが、森とすまいの会のメンバーも恥ずかしながら畳についての知識があまりありませんでしたので、大変参考となるサロンになりました。
天王製畳の藤井兄弟さんの説明のもと、畳の製造工程を見学させて頂きました。1日3畳程度しかできない手作業にくらべ機械による製造のスピードの早さには驚くばかりでした。手作業で良い畳を作る事が出来る職人でなければ、機械でも良い畳を作る事が出来ないという藤井さんの言葉が印象的でした。
次に畳の語源や歴史、材料の産地の話をスライドを見ながら説明して頂きました。畳の語源は『畳む』という事で、かつては折り畳むことが出来るゴザなど敷物全般が畳と呼ばれ、その場所に持ち込んで使う道具でした。江戸時代になって数寄屋造りの建物にはじめて敷き込まれるようになり、明治になって庶民の家に普及しました。私達がスリッパを脱いで畳部屋に上がる理由が分かる気がします。
最後に畳床と畳表の現物を手に取りながら説明を聞き、ダニ対策や畳メンテナンスについても詳しくお話して頂きました。大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。
《今回は10月9日に予定していましたが、台風の影響で10月31日に順延して開催されました。》

 


 


〈感想カードの紹介〉

  1. 日頃畳について注目していなかったのですが、歴史、種類、等スライドで詳しく教えていただき、また工程、実物に触れて大変参考になりました。畳屋さんに伺うこともないので企画も良く有意義な休日が過ごせました。天王製畳さんの熱意にも感激しました。ありがとうございました。
    * 我家にとってはグッドタイミングでした。
  2. 二階の一間を畳をやめて、フローリングにするか否か考慮中なので今日の話を心待ちにしていました。私達が日頃親しんでいる畳ですが、製造過程でずい分細かい作業があることにびっくりでした。機械のすごさにも「ほー」「わあっ」の声しかでませんでした。スライドも天王製畳さんの手作りで畳だけでなくパソコン関係の能力もすごいなあと思いました。表の違いを手で確かめ、床の断面も見ることができ本当に有意義な日でした。
  3. タタミづくりの様子がよくわかりました。木組みの家には、やはり藁床ですね