第30回住まいづくりサロン
「半田山の家 完成見学会」
日 時 :2004年4月17日(土)14:00〜15:30
場 所 :浜松市半田山5丁目
出席者 :大人22人 子供5人 13家族



 4月末に引き渡し予定、外構を残してほぼ完成している「半田山の家」の完成見学会を行いました。当日は駐車場・玄関アプローチ部分の舗装工事をしていたため、敷地の隅を通って中庭から家の中に入って頂きました。
 最初に設計者の大屋から、設計のコンセプトと建物概要について説明を行い、その後、家の中をゆっくりと見学して頂きました。
 半田山の家の特徴のひとつは、バリアフリーに配慮していること。駐車場から住宅の中まで雨に濡れることなく、そして、段差なしで家の中まで入れるよう、玄関を建物の奥に配置し、緩やかなスロープの玄関ポーチを設けています。また、バルコニーや、中庭のデッキも段差なしとしています。
 もう一つの大きな特徴は、建物中央に中庭を設けていることです。中庭を設けることにより、建物中央の食堂や、北側の寝室の採光を確保することができ、そして、中庭に面する居室の風通しを良くすることができます。明るさと風通しに対する中庭の効果を実感して頂けたのではないかと思います。
 建て主の五十嵐さん、担当した大工の佐藤さんにも出席して頂き、杉の香りが心地よい時間を過ごせたのではないかと思います。

〈感想カードの紹介〉
  1. 風の通りの良い家という感じがした。説明を伺っているときも、心地よい風が南の窓から北へ流れていて気持ち良かった。中庭の効果がすごいと感じられる。足の不自由なお施主さんとのことで、アプローチの取り方は説明に説得力があった。確かに道路との高低差を考えると、奥まった玄関までの距離により、スロープの勾配も気にならない。
  2. 明るく風通しの良い、とても住みやすい住宅と思いました。照明がすっきりしていて、空間が広く感じました。中庭のデッキの取り方が印象的、外観もステキです。駐車場から濡れないのもいいですね。
  3. 「森とすまいの会」の家には珍しく、プレカットで加工した家ということで、それがどんなことになるのか興味を持ってきました。少なくとも見た目には、素人にはほとんど違和感がありませんでした。説明にもありましたが、プレカットとはいえ、大工さんの手刻みによる仕事も少なくなく、そこは“役割分担”だとのお話がありましたが、たしかに、“機械でできるところ”と“人の手でしかできないところ”をいかにうまく組み合わせるかが、コストと質のバランスを考える上で、重要かもしれないと感じました。