第18回住まいづくりサロン
木の家づくりセミナー 〜伐採現場の見学〜
日 時 :2001年11月17日 9時30分〜15時
場 所 :集合場所・榊原商店(天竜市横川)/見学場所・春野町 川上の山林
出席者 :見学会・大人61人 子供12人



第18回のサロンは、毎年の恒例行事である山の見学会。山では1年を通じて様々な作業が行われていますが、11月の中旬は木の切り旬。そこで、今回は皆さんと伐採現場を見学する催しとなりました。  夏場の降雨と太陽の恵みを受けて成長を続けた樹木は、冬場に入ると水分の吸収を控えて一休み。この時期に伐採を行うのが、乾燥の求められる木材という材料にとって重要なポイントになります。乾燥した木材は強度、防腐といった点で、未乾燥材よりも優れています。今日では人工乾燥炉や、出材の機械化が進み、一般的には年中伐採が行われています。しかし、今回見学した榊原さんのように木の切り旬を守り、尚且つ手間隙の掛かる葉枯らし乾燥を山で行っている。そうした方々の姿や、山の様子を見学できた貴重な一日でした。  しかし、何といっても今回の目玉は、樹齢90年、中には140年という杉の巨木の伐採。神々しいまでに天にそびえる巨木が、地響きを立て次々と大地に横たわって行きました。  榊原さんが、こんなことを云われたそうです。「これから木はお嫁入りするんだよ。」手塩に掛けて山で育てられた木は、伐採という儀式を通して、街へお嫁入りして行く訳です。
〈感想カードの紹介〉
  1. 木が倒れる時の迫力には驚きました。また、実際に木の伐採をさせて頂き大変良い思い出となりました。早く、今日切った木で造った家に住んでみたいという思いがより一層強くなりました。

  2. 今日は子供にとっても大変勉強になりました。また木を育てることは容易でない事を感じました。猪鍋も、とても美味しかったです。今後も、このような会があれば参加し、木の事について勉強したいです。

  3. チェーンソーの音、木が傾き始める時の音、倒れた音、総て初めての体験でした。木は「生きもの」を実感した一日でした。今日、この伐採現場を見て、「木」に対する興味が湧いてきました。

  4. 初めて材木を間近で見たのですが、その上“切る”ということを見られたのは価値観の変わる経験でした。木の倒れる音、香り、手触り等々、一生忘れられない感動です。家を建てた後も、「しっかり磨いてやらなくちゃ!」と、しみじみしてしまいました。山の空気の清々しさと自然の大切さ、その木で建てた家に住めることの大切さが、本当によく判りました。美味しいお料理も、その他色々お世話下さった方々も、本当にありがとうございました。