第13回住まいづくりサロン
「見付建物見学会」
日時:2000年11月12日 13:00〜15:00
場所:磐田市見付 河原町黒柳邸建築現場
出席者:50人



 今回のサロンは、7月に構造の見学会を開いた建物が完成しましたので、見学会を開きました。当日は建て主の黒柳さんはじめ、施工を担当した番匠の野嶋さん、大工棟梁の金原さん、製材を担当した天野さん、左官の水野さんなど建築に関わった方が参加されて、それぞれの立場から、住まい造りについてのご意見をいただけました。

 建て主の黒柳さんは森とすまいの会の活動に参加され、われわれの家づくりに共感されて、今回の家ができあがりました。設計から完成まで約1年半の時間がかかりましたが、設計者、施工者に対する信頼が厚く、気持ちよく仕事をさせていただけました。家づくりが多くの手間と腕によって支えられている事を目の当たりにして、建てた人達との協同作業であったと実感されたのではないかと思います。家づくりがますます商品化されていく時流の中で自分たちの暮らしの器はどうあるべきか、しっかりと見据えたところで住まいづくりを考えていくことがどんなに貴重な事か、一石を投じる建物であったのではないかと思います。

施工写真
左官について、素材と仕上がりの説明を受ける参加者

〈感想カードの紹介〉
  1. 新築の家のイメージとして、強いにおいとかたいものとの印象がありましたが、すでに黒柳邸というイメージになっていました。長い時間を設計に費やしたせいかどうかわかりませんが、暖かみを感じました。これからさらに、手を加えられる事だと思いますが、「自分たちだけの家、自分たちが住みやすい家」ができるよう頑張って下さい。

  2. 今回初めて現場見学会を見させていただき、まず、白い壁と緑の屋根のバランスの良いコントラストに感動しました。家の内部も外観同様メリハリのきいた気持ちの良い空間でまたまた感動しました。こんな家に住みたいな…。次回森とすまいの会の見学会がありましたらまた参加させて下さい。

  3. まず、玄関のたたきが素敵で足が止まりました。外観の色の取り合わせも良いなーと思います。前回、木の肌がきれいだと感じましたが、今回は更に内外の壁などの美しさに感心しました。いろいろ教えていただいてありがたかったです。