第11回住まいづくりサロン
「見付構造見学会」
日時:2000年7月16日 13:00〜15:30
場所:磐田市見付 中遠農林事務所 河原町黒柳邸建築現場
出席者:45人



 今回のサロンは、天竜川流域活性化センターとの共催で、静岡大学の小嶋先生にご協力いただき、建築現場見学会とその建築に関わった人達を交えての座談会を行いました。見学会では、天竜材を使った家の説明を設計者から行い、こういった家がつくられる流れと、建て主、設計者、施工者、製材、林業それぞれの役割について説明をしました。
 見学会の後、中遠庁舎の会議室に場所を移して、小嶋先生に進行をお願いしての座談会となりました。座談会には建て主の黒柳さん、林家の大石さん、素材生産者の榊原さん、製材の天野さん、そして設計者の青島が参加し、川上がどのような森の状況があるのかということに始まり、天竜材がどのような形で住まいになっていくのかを現実に携わった人達から説明を受けました。
 また、会場の中から、大工さんとして同じ様な建物に携わっている小林さんのお話も出て、作り手としてのやりがいのある住宅について説明していただけました。
 実際の建築を見た後での座談会で、イメージもとらえやすく小嶋先生のお話も具体的で住宅をどう造るかと森林と環境の関係が良く理解できたのではないかと思います。
 いつもの、森とすまいの会のメンバーからのメッセージとは多少趣が異なり我々の活動を別な立場でとらえていただけて幅の広い勉強会になったのではないかと思います。ご協力いただいた方にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
〈感想カードの紹介〉
  1. みんなが熱心で感心しました。異業種というか、同業種の力を合わせて進んで行くんだなと思いました。木の使用は災害を守り、地域を守って行くことにもつながる事を知りました。

  2. 丁寧にいろいろありがとう。すぐに建てられなくても知識として求めたい。住まい方を重視しての設計を考えるって基本だなあと思う。施主も責任を持って自分の家をつくると良いですね。

  3. 住まい方は生き方という考え方好きです生産者、利用者のつながりがここでも最良の結果を生むということ。天竜の林業、建築家、産、学すばらしい人材がおられる。これからの人生生き方を考えるきっかけになりそうです。ありがとうございました。

  4. 家づくりは林業、森を育てる、地域を育てる、又私たちの住まいは環境に大きな影響を与えているという事がよく判りました。